冬の夜空を彩る一大イベント、ふたご座流星群。
ペルセウス座流星群、しぶんぎ座流星群と並ぶ“年間三大流星群”のひとつと言われてます。

2025年は、北海道でもじっくり観測できる好条件がそろっていますよ!
「いつ見えるの?」「どこで見るのがベスト?」
そんな疑問を、初めての方にもわかりやすくまとめました!
温かい飲み物を片手に、冬の星空をゆったり見上げてみましょう。
2025年のふたご座流星群はいつからいつまで?【北海道の観測時期と極大日】
流れ星の数の多さと明るさが特徴の「ふたご座流星群」ですが、活動期間はおおよそ2025年12月4日(木)~17日(水)。
その間に最も活発なタイミングとなる「極大日」は2025年12月14日(日)17時ごろと予想されています。
夜間の観測に最もおすすめなのは、
- 2025年12月13日(土)夜〜14日(日)明け方
- 2025年12月14日(日)夜〜15日(月)明け方
のタイミングです。
いずれも北海道では、天気が良ければ絶好の観測チャンスです。
北海道でよく見える時間帯と方角は?

では次に、2025年のふたご座流星群を観測するのにおすすめの時間帯や方角をご紹介します。
見ごろの時間帯は?
流星が出現する中心がふたご座にあり、夜が深くなるほど空高く昇り、夜から明け方にかけてが最も見やすい時間帯となります。
そのため、21時〜翌2時頃が最も見やすい時間帯となります。

月明かりの影響はあまりありませんが、月を背にして空を広く眺めると、月光の影響を抑えられますよ。
どの方角を見ると見つけやすい?
流星群は空のあちこちに出現するため、「この方角だけを見ればいい」というわけではありません。
放射点(ふたご座付近)は目安にとどめて、視線を少しずつ動かしながら、空全体をゆったり眺めるのがコツです。
尾の長い流星の観測は、真上よりも少し横を見た方が見やすい場合もあります。
椅子に深く腰かけたり、レジャーシートを敷いて寝転んだりしてみましょう。
首に負担をかけない姿勢でゆっくり観測するのが、楽しむポイントです。
ふたご座流星群の特徴とは?
「そもそもふたご座流星群って何だっけ?」という方のために簡単に説明していきます。
流星の数・明るさ・流れ方
ふたご座流星群は、三大流星群のひとつとして知られています。
放射点(ふたご座付近)がほぼ一晩中地平線上にあり、日没頃から明け方まで長時間観測が可能です。
また、火球(特に明るい流星)や流星痕(流れた跡が数秒残る現象)が見えることもあります。
極大日の2025年12月14日(日)から15日(月)明け方にかけては、空の暗い場所で観測した場合、ピーク帯で1時間に50~100個程度の流星が期待されます。
母天体や放射点の位置も解説
ふたご座流星群は小惑星「ファエトン」を母天体としており、これは多くの流星群が彗星起源であるのに対して珍しいタイプです。
粒子が比較的しっかりした見ごたえのある流星が多く、見ごろの時間帯は深夜2時ごろです。
放射点(ふたご座付近)が高い位置にあるため、真上から降り注ぐような流星を観測できます。

場所や空の明るさ、天候で大きく左右されるので注意してください。
北海道のおすすめ観測スポット

北海道には、光の影響が少なく、視界も広い観測スポットがたくさんあります。
エリア別に特徴と合わせてご紹介します。
道央エリア(札幌・小樽・千歳周辺)
| 幌見峠展望駐車場(札幌) | 高台で視界良好。路面凍結時は運転に注意。 |
| 滝野すずらん丘陵公園周辺(札幌) | 市街地から離れていて空が暗い。郊外の公園のため広い空を確保しやすい。 |
| 小樽祝津パノラマ展望台(小樽市) | 日本海の大パノラマと星空を一望。 |
上記以外にも、市街地から近い「モエレ沼公園」や、湖面に星が映り込む幻想的な環境が魅力の「支笏湖周辺」などもおすすめです。
道南エリア(函館・松前周辺)
| 函館山展望台周辺(函館市) | 中心部からのアクセスもよく、展望台から少し離れた暗い場所では星空観測も可能。 |
| 松前公園(松前町) | 明かりが少なく、歴史ある風景と夜空のコントラストが美しい。 |
| 大沼国定公園(七飯町) | 湖畔が広々としていて風景との相性◎。足元ライトは必須。 |

函館山ロープウェイの下り最終時間は21時ですので注意してください!
ほかに、伊達市の「緑の風リゾート きやゆざわ」の屋上には天文台があります。
宿泊を組み合わせて観測を楽しむのもいいですね。
道東・道北エリア(釧路・網走・名寄など)
| 多和平展望台(標茶町) | 360度地平線を見渡せる大牧場の展望台。 |
| 能取岬(網走市) | 広大な海と星空を一望。冬には流氷も見られる絶景スポット。 |
| なよろ市立天文台きたすばる(名寄市) | 公開天文台として全国2位の大きさを誇る大型望遠鏡を備えた本格的な天文台。 |
陸別町の「銀河の森天文台」では、2024年12月13日・14日に、ふたご座流星群観望会を開催しています。
2025年も同時期に夜間観望会が実施される可能性が高いので、ぜひ、旅の予定に組み込んで美しい星空を楽しみましょう!
観測時の注意点と持ち物リスト
寒い季節の夜間は、特にしっかりとした防寒対策が必須です。
基本的な持ち物から、あると便利なグッズまでを紹介します。
防寒・安全対策
- 肌着、中間着、防寒着の3枚重ねを推奨
- 保温性のある靴、手袋、ニット帽など
- 懐中電灯(足元用・赤色灯が便利)
- カイロ、温かい飲み物、携帯トイレ
- 熊鈴や携帯ラジオなど音のでるもの(山間部で観測する場合の熊対策)
特に山間部や湖畔で観測する場合は、単独行動は避け、複数人で行動しましょう!
あったら便利なアイテムとは?
- リクライニングチェアやレジャーシート(首と腰の負担軽減)
- ブランケットや寝袋(車内観測でも重宝)
- モバイルバッテリー(スマホ・ライト用)
- 星座アプリや早見盤(放射点確認用など)

観測場所の夜間立ち入りについてや、駐停車ルールなどは、事前に確認するようにしましょう。
よくある質問と観測のコツ(FAQ形式)

最後によくある疑問についてまとめました。
- Qふたご座は一年中見られる?
- A
ふたご座自体は一年中存在しますが、見やすい時期は冬(11月〜3月頃)です。ふたご座流星群は、毎年12月4日~20日頃に集中的に出現します。
- Q流れ星は何秒で消えますか?
- A
流れ星の多くは、通常0.5~2秒程度で消えることが多いですが、明るいものは2〜3秒光ることもあります。
- Qスマホで流れ星を撮るには?
- A
スマホを三脚で固定し、夜景モードなどの長時間露光(15〜30秒)に設定します。空全体を広く写すようにして、連続撮影すると捉えやすくなります。
まとめ:北海道の広い空で、流星を見つけよう!

2025年のふたご座流星群は、12月14日(日)17時ごろに極大を迎えると予想されています。
14日夜から15日の未明にかけては、月明かりの影響が少なく、好条件での観測が可能です。
特におすすめなのは、
- 21時〜2時ごろに観測
- 郊外の街明かりが少ないエリア
- 寝転がってゆったり空全体を見上げるスタイル
このポイントを押さえておけば、流星のシャワーのような光景に出会えるかもしれません。
今年の冬は、防寒・安全対策第一で、北海道の広い空に流星を探しに行きましょう!



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