「また道路が陥没したの?」「原因は何?」「通行止めはいつ解除される?」。
2025年2月26日に札幌市清田区真栄で発生した道路陥没事故。
この事故に関する情報を、過去の事例と比較しながら、分かりやすく解説します。
2025年道路陥没事故の概要
【清田区】
— 札幌市広報部 (@Sapporo_PRD) February 26, 2025
道路陥没のため、道道「真駒内御料札幌線」北側方面の一部区間(真栄20号線~真栄7号線間・延長約280m)で交通規制を行っていますので、お知らせします。復旧時期は未定です。渋滞が予想されますので、迂回等をご検討ください。 pic.twitter.com/fpQhai2K9x
2025年2月26日午前9時過ぎ、札幌市清田区真栄3条2丁目の道道「真駒内御料札幌線」で、道路が陥没しているのが発見されました。
陥没した穴は大きさは縦80センチ、横60センチ、深さ2メートル程度。幸い、けが人はいませんでしたが、北に向かう2車線が通行止めとなっています。
考えられる原因:2024年の事例と比較
今回の道路陥没の原因として、以下の点が考えられます。
- 水道管の老朽化
- 過去の工事の影響
- 地下水の流れ
- 凍結と融解
これらの要因が複合的に作用した可能性が高いです。
実は、2024年4月28日にも、今回の現場に近い場所で道路陥没が発生しています。
今回の陥没現場からわずか100mしか離れてない現場で、穴の大きさは縦約1メートル、横50センチ、深さ少なくとも1メートル以上でした。
この時の原因も、今回の原因と類似していると考えられます。

この時は原因は不明のまま、復旧工事を行いました。
このように、同じ場所で繰り返し道路陥没が起こる背景には、地盤やインフラの複合的な要因が考えられます。
道路陥没の原因について、土木工学の専門家である北海道大学の教授は、以下のように述べています。
「札幌市は積雪寒冷地であり、冬場の凍結や融解が地盤に与える影響は大きい。また、高度経済成長期に整備されたインフラの老朽化も進んでおり、定期的な点検と更新が必要です。」
札幌広報部がxで、
道道「真駒内御料札幌線」北側方面の一部区画(真栄20号~真栄7号線間・延長約280m)で通行規制が行われていますので、お知らせします。
復興時期は未定です。(2025.2.26 17:15)
と発表してます。
渋滞には注意しましょう。
現在までにわかった札幌市の調査結果
(27日19:00)札幌市の調査の結果、穴の周辺は大きな空洞になっていたとのこと。
原因に対して秋元市長が14時半頃の発表で、
「水道管はありますけど、損傷があれば水が噴き出すかたちで土砂を吸い込むことはありませんので、構造物に流れ込んだことは考えられない。自然の状態の中で何らかの原因で土砂がどこかに流出したと」
と発言してます。
現場の近くには厚別川が流れています。
室蘭工業大学の木幡行宏教授も「昔厚別川が流れていた場所へ道路下の土砂が流出している」可能性があると言ってます。
この流出が空洞の原因の可能性があるとのことです。
現在も原因追及のため、一部道路を通行止めにしてます。
復興の目途はまだ立ってません。
(28日12:30)
陥没の原因は不明のまま、復興工事開始。
28日の夕方には規制解除となります。
今後は監視体制を強化するとともに、近く検討委員会を立ち上げて、原因究明にあたる予定となったとのこと。
札幌市の対策と今後の見通し
札幌市は、今回の事故を受けて、以下の対策を行うとしています。
- 道路の緊急点検
- 老朽化した水道管の更新
- 地盤調査の強化
通行止めの解除時期は未定ですが、札幌市は早期の復旧を目指しています。
私たちにできること
道路陥没は、私たちの身近な場所で起こりうる事故です。日頃から以下の点に注意しましょう。
- 道路の異常(ひび割れ、陥没など)を見つけたら、市町村に通報する
- 大雨や地震の後は、道路の状況に注意する
- 道路工事現場付近を通行する際は、注意する
FAQ
Q:通行止めはいつ解除されますか?
A:現時点では未定です。札幌市の発表をお待ちください。
Q:道路陥没を見つけたらどうすればいいですか?
A:速やかに市町村に通報してください。
まとめ
札幌市清田区真栄で発生した道路陥没事故は、私たちに日頃からの備えの重要性を教えてくれました。
札幌市は、再発防止に向けて対策を強化するとしています。
私たちも、地域の安全のために、できることから始めていきましょう。
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